建築系学生の方へ
オープンデスク
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081031 京都建築大学校
Mさん
081010 京都建築大学校
Kくん
080912 滋賀県立大学環境計画学科
Yさん
080905 関西大学建築学科
Kくん
080201 京都橘大学文化政策学科
Tさん
080201 京都橘大学文化政策学科
Sさん
070918 名古屋工業大学建築デザイン工学科
Kくん
070911 熊本県立大学居住環境学専攻
Sくん
070903 北九州市立大学国際環境工学部
Kくん
070820 国立米子工業高等専門学校
Mくん
070730 滋賀県立大学環境計画学科
Yくん
070730 滋賀県立大学環境計画学科
Nくん
070327 京都工芸繊維大学造形工学科
Tさん
070316 京都工芸繊維大学造形工学科
I さん
070301 京都建築大学校
Tさん
070301 京都建築大学校
Oくん
061106 京都建築大学校
Yさん
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■ 081031 京都建築大学校 Mさん(21歳)

私がテクトスタジオにお世話になっていたのはたった2週間でしたが、毎日がとても刺激的で内容の濃い時間を過ごさせて頂きました。
就職活動を目の前にして、漠然と建築の方面に就きたいと思っていましたが方向性が全く決まっておらずそのきっかけになればと思いオープンデスクに応募しました。
初日少し緊張していたのですが、スタッフの方や所長と会話をしていくにつれアットホームな事務所の雰囲気に段々と気持ちがほぐれていきました。
昼ごはんの時に話している何気ない仕事の会話を聞いたり、仕事をしている様子を見ていて、今の自分は資格試験用の知識しかついておらず実際の仕事現場ではまったく役に立たないと改めて感じました。
ここで実習したことは今まで学校でしたことがないことばかりで模型もパースも手探り状態。
試行錯誤の連続でしたが、仕事中でも質問すると一緒に考えてくださったときや、時々進み具合を見に来てもらえてときは嬉しかったです。
1つ目の模型作りが上手くいかなかった私に、所長が「練習練習!」と言っておられたように失敗を重ねることで理解し技術が身についていくのだと思います。
お施主さんとの打ち合わせでは2つ目の模型が本当に使われたのを聞いて、頑張って作ってよかった!と思えました。
パースでは現場見学で連れて行って頂いた家の室内を描いた時は、よく分からない設備や家具は本物のカタログを見せて貰い参考にしました。カタログもそうですが床材や外装のサンプル、事務所においてある専門の本など普段見ることができないものばかりで新鮮でした。
ここでは技術的なことを学べたのは勿論ですが、皆さんの仕事に対する姿勢や設計を仕事にしてご飯を食べていくとゆうのがどうゆうことなのかを知れたことが1番大きかったです。
完成した仕事に満足することなく次はそれ以上を目指す、常に勉強を続けるとゆうことの大切さを2週間作業して感じました。
就職活動の前にオープンデスクに参加してみて、この先自分がどうなりたいのか何をすべきなのか、少しずつですがその答えが見えてきたように思います。貴重な経験をありがとうございました。
■ 081010 京都建築大学校 Kくん(22歳)
オープンデスクを受けさせていただいて自分の知識のなさを痛感しました。学校では出来ないことをやらせていただいてとても勉強になりました。けど、自分の甘さや弱さがハッキリしたことが一番の収穫だと思います。
今回のオープンデスクで建築に対する情熱や考え方が大きく変わりました。もっと建築を知りたい、理解したいという思いが大きくなりました。
自分の欠点や甘ったるいところをハッキリ言っていただいた所長さんや所員さんには感謝しています。この一ヶ月間の出来事を自分の成長の糧にして将来につなげていこうと思います。貴重な体験・経験をさせていただいてありがとうございました。

■ 080912 滋賀県立大学 環境科学部 環境計画学科 Yさん(20歳)
 今回オープンデスクに初めて参加し、二週間という短い期間の中でたくさんのことを学ぶことが出来ました。ここでやったことは全て自分のためになったと思います。最初に平面図と立面図のトレースをして、インテリアパース、CADをしました。
 平面図と立面図のトレースは自分が思っていた以上に難しいなと思いました。自分ではできていると思っていても、人に見てもらったらまだまだ足りないということがわかりました。自分がトレースしたものを見てもらったときに図面で描き足りていないところが知れたり、線の濃さを変えることが大切だということが聞けたり、図面を描く上で一番大事なことを改めて考えることができてよかったと思います。
 自分が苦手意識を持っていたパースを描いてはみたもののやはりちゃんとしたものを完成させることが出来ませんでした。パースを描くのは苦手だったので、出来るようになろうと資料を見たりして時間をかけたにもかかわらず、結局最後まで描かずに諦めてしまいました。パースはこれからの自分の課題として取り組んでいこうと思いました。
 ここへ来て自分が取り組んできた中で一番長くやったものはARCHICADでした。CADの中でも私が初めて体験したもので平面からすぐに立体にできるのでやっていて楽しかったです。最初は慣れるのに苦労しながらやっていました。まだ完璧には出来ないけれどまたやってみたいと思いました。
 昼食の時間には所長さんや所員さんたちの話がたくさん聞けてそれも自分にとっては良い経験となりました。作業をやっていて分からないときや困ったときにアドバイスをもらい、助けてもらったこともありました。学校で課題をやっていると集中力が途切れてあまり進んだりしていなかったのに対し、ここでは集中して取り組めた時間が長かったように思います。周りの環境が集中して取り組めることができる雰囲気だったからではないかと考えます。
 短い間でしたが、本当に良い体験をさせていただいたことを感謝しています。ありがとうございました。ここで学んだことを将来に活かしていけるようにこれから先考えて過ごしていこうと思います。

■ 080905 関西大学 建築学科 Kくん(20歳)

 研修期間は1週間と短かったのですが、多くのことを学べました。事務所の皆さんが作業をしている中で、学校の課題で自分が書く図面の密度の薄さ、集中して作業に取り組む時間の短さなど多くのことに改めて気付き、まだまだだと痛感しました。その中で苦手なパースに取り組めたこと、自分は短い研修期間の中で何を行い何を学び得るかを考えられたこと、AutoCADを用いて製図に取り組めたことは大きな収穫だったと思います。また、事務所に置かれている雑誌や本からも学ぶことがたくさんありました。興味深いものが読みきれないほどあり、限られた時間のなかでゆっくり見ることができなかったのが残念です。事務所で過ごした時間は、自分に何が足りなくて何が必要か、これから何をしていくかべきか、どうなっていきたいかを考える良いきっかけになったと思います。
 また、事務所の皆さんはとても親切で、心地よい時間をすごすことができました。短い研修期間でも受け入れていただいたこと、いろいろアドバイスをいただいたこと、仕事としての建築を見せていただいたこと、本当に感謝しています。オープンデスクをきっかけとしてこれからの自分を考え、頑張っていこうと思います。ありがとうございました。

■ 080303 京都橘大学文化政策学科 Mさん(19歳)
 今回、私がオープンデスクに来てみて一番感じたことは自分の知識の無さでした。自分の進みたい方向や、したいことなどを聞かれてもはっきりと言えず、家に帰ってからも将来自分はどのようになりたいのだろう?と考える毎日でした。でも、この思いに気付けたのはオープンデスクに参加したからだと思います。建築やインテリアが好きという気持ちだけで過ごしてきた2年間の大学生活の中ではここまで真剣に自分の進路について考えたことはありませんでした。
 実際に作業をしてみて、図面を書くだけでもまだまだ技術が足りないこともよくわかりました。所長さんのアドバイスのおかげで少しは綺麗にかけるようになったかな?と思います。他にはパースの練習をたくさんしました。学校では1回しかパースをかいたことがなかったため初めはちゃんとできるのか不安でした。でも、所長さんの指導のおかげでなんとか形にできるようになりました。図面に色をつける作業も、光の入り方や影のでき方などをきちんと表現しないと立体的に表現できずに難しかったです。何回も何回も練習すること、そして普段から光や影など空間をよく観察することの大切さを学びました。技術的にはまだまだですが今回オープンデスクに来なかった限りパースの苦手意識はずっとあったと思うので学ぶことができて本当に良かったと思います。基本的なことも身についていない私にもすごく丁寧に教えてくださって感謝しています。
 他には現場に連れて行ってもらったことがすごく貴重な体験となりました。私は2つの現場を見学させてもらいました。1つは住宅の現場です。そこでは打ち合わせに一緒に参加させてもらいました。所長さんや片山さんと現場の人たちが話している内容はどれもさっぱりわかりませんでしたが、このような打ち合わせを何度もして建物はできあがっていくのだなと感じました。ここでもやはり自分の知識の無さを痛感しました。打ち合わせに一緒に参加させてもらえるなんて思ってもなかったので本当に貴重な体験でした。もう1つはマンションの現場です。ここはもうすでに出来上がっていたので中を見るだけだったのですがとてもわくわくして楽しかったです。実際に現場を見に行くことは普段できないことなので本当に楽しかったです。
 1週間とちょっとの本当に短い期間でしたが密度の濃い時間を過ごせました。ここで学んだことを今後の大学生活や就職にも活かしていきたいです。本当にありがとうございました。
■ 080201 京都橘大学文化政策学科 Tさん(19歳)
  今回初めてオープンデスクに参加し、設計事務所の雰囲気を肌で感じることができました。ここに来るまでは設計事務所がどのような場所かはっきりとしていませんでしたが、2週間ここで過ごし、所長さんや所員さんの仕事風景を間近で見たり、実際に現場に行ったりする中で、会社とはまた違った設計事務所の雰囲気が感じ取れたので良い経験になったと思います。
学校とは違い机が大きくとても作業がしやすかったです。また、静かで落ち着いた空間だったし、自分の机だけに向かうことができ、気を紛らわせるようなものが何もなかったので、集中して作業をすることができました。そのおかげで、10時から18時までの時間は本当に短く感じました。お昼ごはんを食べるときには所長さんや所員の方と一緒に食べ、その時に建築だけではなく様々な話が出来たのでとても楽しかったです。作業がわからなかった時などもわかりやすく説明やアドバイスをしてもらったのでありがたかったです。
現場を見学させてもらったのはとてもいい経験になったと思います。木造の住宅を見学するのは初めてでしたが、図面で説明をしてもらいながらまわることができたので、とてもわかりやすかったです。実際見学に行き自分の目で見ることが出来たのは、とてもいい勉強になりました。ここに来て、みなさんが話している内容に「?」と思う場面も多く、初歩的な話にもさっぱりついていけなかったこともあり、改めて自分の知識のなさを実感しました。しかし、この知識の無さに気付けたのが一番の収穫だったと思い、これからは、ここに来たことを忘れず、本を読んだり、実際に建築に触れたりすることで知識を吸収できるように努力したいと思います。本当にありがとうございました。
■ 080201 京都橘大学文化政策学科 Sさん(20歳)
  今回、私がオープンデスクに参加した目的のひとつには、設計事務所の雰囲気を実際に体験したいというものがありました。設計事務所は、私が生活している場所にはない静かな場所で、最初は戸惑いもありました。しかし、事務所の方がそれぞれやるべきことを黙々とされているようだったため、この空間に2週間居ることで、私自身もすべきことを以前より、集中してできるようになったと思います。
 事務所の方が話す会話の内容は、とても興味深いものが多かったです。私には、聞いていて理解できない内容もありましたが、建物が建つまでの経過については、授業で学ぶのとは異なる視点からの話だったので、身近に感じとって学ぶことができました。さらに、これから先の学生生活や、建築・インテリアに関わる職業についての話は、普段聞けない内容のものもあり、貴重な機会であったと思っています。アドバイスを活かして、学生生活や就職について改めて考えようと思います。
木造住宅の建設途中の現場の見学において、現場に行ってから建築士の方の仕事を見るのは初めてだったので、新鮮でとても楽しかったです。見学の際に、図面も合わせて家中を見て回れたので、図面の読み方も見学によって学ぶことができました。
このオープンデスクでは、常に疑問を持つこと、自分自身で答えを見つけることの大切さを学びました。まだ、建築についての知識や技術が足りない私にとって、普段の生活の中でできることが数多くあると教えていただいたため、これからの生活に取り入れていきたいと思います。
 わからない点や、製図や模型を作る際のアドバイスなど詳しく教えていただけたことを感謝しています。2週間でしたが、様々な体験ができたことは、私にとってとても貴重なものでした。本当にありがとうございました。
■ 070918 名古屋工業大学建築デザイン工学科 Kくん(22歳)
  夏休み最後の2週間、朝から夕方まで事務所で生活して、設計事務所がどういう所か肌で感じることができました。ずらりと並べられた建築の本、電話の鳴る音、所長さんとお施主さんとの会話、所員さんと業者さんとの会話、みんなで食べる昼食・・・。大学では分からない事務所の雰囲気を知ることができ、また普段は聞けない所長さんや所員さんの話を聞けたので良かったです。
そして建築家の仕事に触れることで改めて、建築は、人のためにつくり、人と協力してつくるものなんだと実感しました。今後に向けて、新たな期待と不安(?)が得られた2週間でした。
■ 070911 熊本県立大学居住環境学専攻 Sくん(22歳)
  あっという間の三週間でした。研修内容としては主にパースを書きました。これは普段手書きでパースを書く機会があまりなく苦手意識をもっていたので改善しようと思い取り組んだのですが…普段していないことがいきなりできるわけもなくとても苦戦しかなりの時間を費やすこととなりました。おかげで苦手意識はなくなり、今は、やればできないことはないという程度の意識です。
オープンデスクに参加する前は「いっぱい課題に取り組んで実力をアップさせる!」と意気込んでいましたが、オープンデスクが終わった今、実務的な能力自体はさほど変わっていないと思います。予想してはいなかったことですが一番の変化は建築に対する意識です。所長や所員さんたち、また他大学のオープンデスク参加者と交流することによって、建築に対する熱意や興味・探究心などこれまでの自分に欠けていたことがはっきりとわかりました。オープンデスクに参加しなければ気付くことはなかったかもしれません。昼食の時間にする何気ない会話にでてくる建築家・建築物をほとんど知らなくて恥ずかしい思いをしましたが、これからは本を読みさまざまな建築家・建築物に出会い自分の夢を見付けたいです!そしてテクトスタジオの皆さんとまた会う時には建築について語りあえるようになります。
  オープンデスクに参加した価値があるかどうかはその後の行動で決まると思います。今回のオープンデスクで学んだことや今の気持ちを忘れることなく、いままで以上に情熱をもって建築の道を突き進んでいきます。三週間という短い期間でしたが大変お世話になりました。とても居心地がよく感謝しています。テクトスタジオで皆さんと出会えたことが一番の収穫です。
■ 070903北九州市立大学国際環境工学部環境空間デザイン学科 Kくん(22歳)
  私にとってこのオープンデスクはとても貴重な体験であったと思います。私の応募の動機は、大学の先輩から将来設計の仕事をしたいのならオープンデスクに1度は参加した方が良いと勧められ、私も実際の設計事務所ではどのような場でどのように業務が行われているのか興味があったからです。
内容は、主に模型作りや手書きパースを行いました。また、改築する予定のお宅で実測に伺い、さらに新築も見学させていただきました。私の大学は設計課題をほとんどCADで行うため、模型作りの作業は不慣れで大変でしたが完成するとCADでは伝わらない立体感が生まれ、模型の必要性を知りました。新築の見学で印象的だったのは、細かいところまで施主さんのために真剣に検査している所長、所員さんの姿でした。
 事務所の様子は仕事がたくさんあるようで、所長、所員さんが忙しく作業されていました。そんな忙しい間にもアドバイスや進路などについても相談にのっていただき、また建築だけに問わず楽しく会話できたことを嬉しく思いました。正直な話、私は建築の分野でやっていけるかどうかはっきりとしたことが見えなくて不安な気持ちがありました。しかし、今回のオープンデスクで建築の仕事に就くために自分には必要なことがあると認識させられると同時に、所長や所員さんの話を聞いていると建築の仕事に誇りと自信を持たれていて、それを羨ましく思う自分は建築が好きなんだと実感しました。また、たくさんの人が関わって成り立つ建築の仕事はとても魅力的であるとも感じました。学生生活は残り少ないかもしれませんが、一つでも良い建築を見て、一つでも多くの知識を蓄えていきたいと思います。
 所長と所員の方々には短い間でしたが、とても内容の濃い体験をさせていただきました。本当にありがとうございました。
■ 070820 国立米子高等専門学校建築学専攻 Mくん(20歳)
  テクトスタジオのオープンデスクに参加して、社会に出る前にとてもよい経験ができたと実感している。
前半の内容はインテリアデザインという課題で、今まで学校では内部をあまり意識せずに設計しており、クライアントが何を望んでいるか、ということを考えたことがなく自分にとっては新鮮なものだった。実際に行ってみたがあまりよい案が浮かばず悪戦苦闘した。しかし、所長さんがとても丁寧に指導してくださり、なんとか形にすることができた。後半の図面模写は、家や学校と違い周りが騒がしくなく、設計事務所という独特の雰囲気の中での作業だったので、いつもよりも集中して取り組むことができた。また、何かわからないことがあったときに所長さんや所員の方々に質問するとわかりやすく説明してくださった。
 最終日には新しいクライアントの家の実測調査に行ったが、実際にクライアントと話し合っている場に立ち会うことができ、とてもよい経験になった。
学校ではわからない、実際の職場の雰囲気を肌で感じることができ、忘れることのできない体験になった。所長さんをはじめ所員の方々にはとても感謝しています。ありがとうございました。
■ 070730 滋賀県立大学環境科学部環境計画学科 Yくん(21歳)
  2週間という期間のなかで得られたものはとても大きいと感じている。大学の授業とは環境がだいぶ違い密度の濃い時間を過ごせた。課せられた課題は大学一回生のときに似たような課題があって順調に進めると思っていたが、そんなにうまくいく筈もなくかなり悩んだ。自分のしたいことを真剣にまっすぐに突き詰めていくことはこんなにも難しいのか、と考えさせられた。建築を考えていくときは物語のように筋道を立てて、その考えの過程、なぜ・どうして、その形になったのか。この流れが大事だとあらためて認識した。
  3回生の夏休みにオープンデスクに参加したのは単に時間が空いていたから、というわけではなくあれこれ理由があった。大学とは違う環境で学びたい、設計事務所を見てみたい等どちらかといえば過去を向いた理由であった。しかし、あっという間に過ぎたオープンデスクによってあと1年半しかない大学生活とその後をどう過ごすか、これからの道が見えた気がする。今まで自分に甘えた気持ちを抱きつつ大学で課題をしてきたことを素直に認め、だからこそ今後も自分に正直に励もうと思う。そんなことを考えさせてもらった時間を大切にしたい。
■ 070730 滋賀県立大学環境科学部環境計画学科 Nくん(20歳)
 二週間という限られた時間、完璧に用意された製図道具、壁に囲まれた静かな環境と、いつもと違う緊張感の漂う環境での製図は、時間の流れがとても早く感じられるほど集中できるものであった。大学の製図室での製図のときには一日中製図をしているわけでもなく、さらに(悪い意味で)のびのびした自由すぎる環境では、締め切り直前でもない限りはこうはなかなか行かない。(結局は自己責任ではあるが…。)内容はといえば、特に目新しくないデザイン設計演習課題内容であったが、大学でのそれとは製図に対する集中力やモチベーションなど気持ちの面での質が高かったのは間違いない。大学の環境に、また先生方のやり方に慣れすぎてしまっていて…といっては言い訳にしか聞こえないが、全く異なる環境に置かれ、10日間それだけしかしていないオープンデスクは一回生のときのように新鮮な気持ちがもてたと思う。
オープンデスクという初心に帰ることの出来る一種のイベントを経て得た経験を、これからの大学生活やそれからあとに活かいてければ、ここに来た価値がいっそう高まるだろう。貴重な体験をありがとうございました。
■ 070327 京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科 Tさん(20歳)
 2回生の春休み、どうしてもやりたいことの1つがオープンデスクに行くことでした。大した建築の知識もなく、ただインテリア雑誌やショップをみることが好きだからインテリアを勉強してみたい、という簡単な動機から選んだ大学で2年間を過ごしました。そこで出会ったのは、毎月建築雑誌を読み漁り、自分の卒業設計について熱く語り合う同級生たち、コンクリートと鉄筋の熱膨張率の奇跡の一致について目を輝かせながら語る先生、自分の信じる模型の作り方が原因で、本気で喧嘩する先輩、そして広く奥深い建築の世界でした。初めの1年は、様々な建築オタクたちに困惑しながらあっという間に過ぎ去り、次の1年はひたすら自分の知識と技術のなさを痛感する毎日でした。それでもこの2年間で、ようやく本気で建築を勉強したい、これから一生関わっていきたいという強い気持ちが生まれたことは、とても意義のあることでした。建築との関わり方は、今までは大学の講義を受けたり課題をこなしたりというごくごく限られたもので、それだけでは不十分だと感じました。一生建築と関わりたいのなら、仕事として建築と関わる必要がある。その仕事としての建築との関わり方を知りたいと思いました。オープンデスクを希望したのはそういった理由からです。
 初めてのオープンデスクはとても刺激的で、楽しい毎日でした。色々とやってみたいことはたくさんありましたが、パースの練習に重点を置きました。今まで課題でパースを課されても、いつもちゃんとしたものが出せていなかったのが、事務所の方々のご指導のおかげで一応形にすることが出来るようになりました。何かを作り出すことができるのは、とても嬉しいものです。もっともっといろんなことが出来るようになりたいと思いました。また、技術面だけでなく、現場に連れて行っていただいたり、所員さんの体験談などを聞かせていただいたりして、仕事としての建築の関わり方のいくつかを知ることもできました。自分の勉強不足も改めて思い知りましたし、本当に良い経験になりました。これからどんな方向に進んでいくのかはまだわかりませんが、早く自分なりの建築との関わり方を見つけて、そのための知識や技術を磨いていけるように頑張ります。何も出来ない私に根気強く指導してくださり本当にありがとうございました。とても楽しかったです。
■ 070316 京都工芸繊維大学造形工学科 Iさん(22歳)
 私がオープンデスクに応募した動機は、今まで学校という狭い世界の中でしか建築の仕事を知らなかったので、とにかく実務を自分の目で見てみたいと思ったからでした。
 オープンデスクに参加する学生は業務に関わらないということでしたが、事務所にいるだけで建築事務所の業務がどのようなものか触れることができて良かったと思います。所長、所員さん達の会話や、電話の受け答え、事務所に訪れる人たちなどから、建物を作るために関わっている多くのことを感じ取りました。そして自分が社会に出たときに、どの部分で建築に関わっていこうかなと考えていました。
 研修中に学んだことで、技術的にはArchi CADという3Dソフトの使い方です。3DCADを使うのは初めてで、ガイドを参照しながらのスタートでしたが、一週間程でほぼ簡単な機能を知り、一軒の住宅を表現するまでになりました。模型を作るような感覚で画面上に建物が立ち上がっていくのは快感でした。模型を作ったほうがよりリアルに空間を確認することができますが、プランを修正する時や素材を変える時の確認には3Dソフトは重宝しそうです。これからアナログとデジタル、両方のツールが使うことで設計に幅を出すことができるようになればと思います。自力では手に入らないソフトを使わせて頂き、貴重な経験になりました。
 印象的だったのは、仕事なので厳しいことがあるにも関わらず、事務所の方々がとても楽しそうに、そしてやりがいを持って仕事をされているように見えたことです。それはこの事務所の温かい雰囲気のおかげなのかもしれませんが、私も同じように建築に関わる仕事をしたいという思いが強くなりました。一人前になるために、これから必要なことを一つ一つ粘り強く学んでいこうという意欲も高まったように思います。
短い期間でしたが受け入れて下さってありがとうございました。今後にこの体験を生かしたいと思います。
■ 070301 京都建築大学校 Tさん(21歳)
トレースの青焼き図面を初めて見て自分が線の区別が出来てないことがわかり、理解し切れていないことに反省しました。白黒の状態ではそれなりにきれいに見えるので学校では気づかない点でした。
 5.4mキューブのインテリアデザインについては、コンセプトの大切さとプレゼンテーションの難しさを学びました。わたしはすぐに配置を考えてしまい、自己満足で終わっていました。でも今回の課題で人の為に何が必要で、何を優先させなければならないのかをとても考えました。それにはその人のことをよく知らなければいけないし、先のことまで見通さなければいけないのだなとわかりました。そしてそれをまとめあげて無駄のない簡潔なプランとコンセプトに辿り着くのだなと思いました。それが出来れば第三者にコンセプトを伝えるのは簡単で明確なものになるものだとわかりました。
建築史を学んで、好きな建築家を見つけます!!建築のはなしをしているみなさんはキラキラ輝いていてとてもかっこよくみえました。自分もその輪に入れるだけの知識を蓄えなければと思いました。就職の話を聞いてもらったり、聞かせてもらったりして就職の相談ができて少し楽になりました。やはり体験談は為になります。
 今回、オープンデスクに参加できて本当によかったと思いました。事務所の雰囲気もわかり、学校では学べないことが本当にたくさんあり、自分の知識の無さを思い知らされました。初めてのオープンデスクがテクトスタジオでよかったです。自分の欠点を指摘してもらえるやり方は私には合ってたと思います。これからもっと勉強して、観察して知識、技術を盗んで成長していこうと思います。あと1年いろんな建物をみて、本も読みたいと思いました。本当に貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。
■ 070301 京都建築大学校 Oくん(22歳)
 テクトスタジオのオープンデスクに参加させていただいて、ここに決めて本当に良かったと実感しています。
 当初、業務には全く参加させてもらえないと聞いたときにそんなので何か経験なんて積めるのかなって感じたのが正直な気持ちでした。でも、所長さんから出された課題を進めていくうちに自分の力なんてまだまだなんだと実感できました。もっともっと貪欲に建築の内外を問わず勉強しないといけないことを身をもって思い知りました。
 所長さんは自分のやった課題を批評してくれて的確に自分の足りないところを明らかにしてくれましたし、所員の方は親切に進路の相談やちょっとした疑問などに時間を割いて応対していただきました。それらは学校では蔑ろにされがちなところだと思います。また設計事務所というところの風に触れられたのも自分にとって大きな収穫だと感じています。就職を目前にしたこの時期、自分にとっては特に視野がせまくなって頭が固くなっていましたがこのタイミングで設計事務所を見ることができて本当に良かったです。
ちょっとした会話が僕にとっては良い刺激になったし、モチベーションを高くしてもらえたと思います。所員の方々には温かく迎えていただき、本当にいろいろと良くしてもらいました。本当にありがとうございました。
■ 061106 京都建築大学校 Yさん(21歳)
オープンデスクを終えてまず思ったことが、社会に出たら何でも一人でやらないといけないんだなと思いました。学校ではわからないことがあったら、友人や先生に聞けばすぐ教えてくれたけど、まず試行錯誤をしながらやっていかないといけないということがわかりました。『考える』ということを身に付けていこうと思います。
 製図は、初めてトレース用紙に描いてみて、勝手が今までと全然違って違和感を感じたし、描いた図面はとても汚かったけど、とても勉強になりました。専門学校に入って、最初に「鉛筆を回しながら線を描く」と教えられていたのに、すっかり忘れていたので、所長に言われて思い出せてよかったです。
それから今まで苦手だったCADをやってみて、テキストを見ながら一人でしてみたら意外とできたことに驚きました。苦手意識しかなく絶対一人じゃできないと思っていて、平面図ひとつ完成させるのに3日もかかってしまったけど楽しかったです。家でもCADができる環境になったので、練習していきたいと思います。今まで設計にしか興味がなかったけど、CADの仕事もいいなと最近思い始めました。就職の幅が増えてよかったです。模型は作ってみたかったのでやってみたけど、模型の外観をCADから作っていかなきゃいけないことに驚きました。学校では外観の図面を渡されるので、そういうものだと思っていたのでできるか不安でした。作業に入ってみて、細かい作業が大変でした。間をカッターで繰り抜く作業など、きれいな切り口ができず汚い切り口になってしまって難しかったです。もうちょっと早くからやっていたらもう一つ作って、少しでもきれいな模型が作りたかったです。
製図・CAD・模型と一通りのことをしてみて、わからないことばかりだったので、今まで学校で何をやってきたんだろうと思いました。試験のためだけに勉強してて、実際自分の身についていないことを改めて痛感しました。せっかく京都にいるのに建物を見に行ったりしなかったし、建築の学校に通っているのに建築のことはあまり身についていなくて、もったいない3年間を過ごしたなと思います。
 でも、このオープンデスクに通ってみて事務所の雰囲気も味わえたし、いろいろなことを経験させてもらって為になり、貴重な体験だったと思います。就職する前に自分の力量がわかってよかったです。
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