建築系学生の方へ
オープンデスク
≫体験者の感想 2011年-2013年
≫体験者の感想 2009年-2010年
101014 滋賀県立大学環境建築デザイン学科
Hくん
100924 和歌山大学環境システム学科
Nくん
100917 滋賀県立大学環境建築デザイン学科
Iくん
100903 京都女子大学生活造形学科
Sさん
100903 京都女子大学生活造形学科
Sさん
100809 京都造形芸術大学
Kくん
100723 東京テクニカルカレッジ
Kさん
100319 京都建築大学校
Oくん
090930 熊本県立大学環境共生学科 
Uさん
090930 京都府立大学環境デザイン学科
Kさん
090910 京都建築専門学校卒
Kさん
090821 スペースデザインカレッジ
I くん
090605 京都府立大学環境デザイン学科
Nさん
090428 京都工芸繊維大学造形工学科
Sくん
090227 京都大学建築学科
Cさん
090227 京都建築大学校
Tくん
090220 京都建築大学校
Nくん
≫体験者の感想 2006年-2008年
大学院インターンシップ
≫参加申し込み
建築系学生の方へ≫オープンデスク≫体験者の感想 2009年-2010年
 ■ 101014 滋賀県立大学環境建築デザイン学科   Hくん(21歳)

 日数にして約2週間オープンデスクに参加させて頂きました。研修中の一日はあっという間で時間が経つのを忘れてパースを描いていました。今までPCに依存しすぎていたこともあり、手描きのパースに関しては疎遠な状態であったので、この機会に基本から教えていただいたのは非常に有り難かったです。着彩、光の入れ方、影ひとつひとつが魅力的なパースをつくり、リアルな建築に見せるために非常に重要な要素となっていることも所長と自分の図面を比較して実感しました。この2週間で上手く描けるようになったとは到底言えませんが、所長の描いた何十枚のパースを見て、自分もdrawing技術をもっと高めていきたいと思いましたし、手で描くことの重要さ、面白さを改めて実感できたいい機会になったと思います。
 事務所はすごくアットホームな雰囲気で、自分が考えていたような設計事務所とは違った温かい空気の中で仕事されていたので、私も事務所の中で作業し易かったですし、居心地もよかったです。いい意味でラフな気持ちで取り組めました。全ての設計事務所がこのような雰囲気だとは思いませんが、個人的にテクトスタジオの持つ雰囲気はオープンデスク生として研修意欲を高めてくれるような環境だったと思います。
お昼ご飯にも同席させてもらったり、お忙しい中でも色々なお話を伺ったり、研修以外でもそういったことが単純に嬉しく、楽しかったです。
 この2週間で設計事務所がどのような所か理解できたとはいえませんが、みなさんに色々なお話を聞かせて頂き、アドバイスも頂き、普段どんな作業をしているかを垣間見、現場見学や実測のお手伝いをさせてもらい、とても貴重な経験になりましたし、有意義な時間を過ごせたと思います。自分はまだまだ建築に無知で何もできない人間だと重々感じましたが、改めて建築をもっと学んでいきたいという気持ちにさせてもらいました。


 ■ 100924 和歌山大学環境システム学科   Nくん(21歳)

自分の所属している学科は環境システム学科といい、住環境をはじめ、生態環境など様々な分野の勉強ができる一方で、設計課題の数は他大学に比べて少なめとなっています。 そのようなこともあり、今回のオープンデスクでは、図面を読み取って空間を把握することを身に付けようと思い、パースを描かせて頂きました。
  パースを3枚描かせて頂いたのですが、1枚目を描いている途中でこの住宅の現場に連れて行って頂き、日頃の大学生活では見ることのできない建物の躯体を見たり、図面で描かれている空間が実際はどうなっているのかということを見たりさせて頂きました。その際、自分の描いていたパースが部分的に間違っていることが分かり、空間把握力の至らなさやスケール感覚の乏しさを感じました。また、現場での打合せの様子も拝見させて頂きましたが、その様子や雰囲気から改めて打合せの重要性を確かめることができました。自分の感覚の中では、分かってはいながらも、「設計事務所といえば設計業務」というように考えがちで、「設計事務所はどのような業務をなさっているのか」ということをいまひとつ認識できていなかった自分にとっては一番の収穫であったように思います。パースの作業は、彩色の仕方やなど不十分な点もありましたが、指導を頂いたこともあり、下書きにおいても、彩色においても、枚数を重ねるごとに作業時間を少しずつ短縮することができました。
  実質1週間という短い間でしたが、今回のオ−プンデスクでの経験が無駄にならないように今後の大学生活を過ごそうという決心がついた1週間でした。

 ■ 100917 滋賀県立大学環境建築デザイン学科   Iくん(21歳)

 僕の生まれた町は、ちょうど滋賀が関西のベットタウンとなっていく途中にできた新しい住宅街であったので、自分が育っていくにつれて、新しい建物がどんどん立ち上がっていき、今もきれいな建物が増え続けています。そんな年々、景観が変化していく環境で育ったせいか、建物に自然と興味を持ち、また空間が人に与える影響にも興味があったので建築の道に進もうと思いました。
 オープンデスクを希望したのは、3回生の夏休みを迎え、そろそろ本腰を入れて建築の勉強をしていかなければならないと考え、そのきっかけにするためでした。
 CGでの建物の外観表現をほとんどやったがなかったので、最初Archi CADを使わせてもらいました。手書きに比べてCGの方が簡単で迫力がある要に仕上がると思っていたのですが、思ったよりも難しく、レンダリングしても現実にはないような仕上げになってしまい、マニュアルを見ながら作成するのはかなり苦労しました。また手でも書けるようになっておいたほうがいいと思ったので、無理言って内容を変更させてもらい、現地調査に行く和気邸のインテリアパースを練習させていただきました。仕上がりは残念なもので、自分のスケール感覚のなさと、色彩感覚のなさを痛感せざるを得ませんでした。しかし、これだけ真剣にパースを書いたのは初めてであり、2週間という短い期間でしたが、大変勉強になり貴重な経験をさせていただきました。
 まったく面識がなく、メールだけで応募した僕を快く受け入れてくれた事務所の皆様にはとても感謝しています。またお忙しい中、時々作業の様子を見に来てアドバイスをしていただいた所長さんにはご迷惑をおかけしました。感謝しています。これを糧にしてあと1年半しかない学生生活を有意義に過ごせる様、頑張っていこうと思います。


 ■ 100903 京都女子大学生活造形学科   Sさん(21歳)


 小さいころから建築の仕事に興味があり、将来は建築の仕事に就きたいと考えていましたが、これから就職活動を始めるにあたって、自分が建築のどのような方向に進むのかに迷いがあったので今後の参考になればと思い、応募させていただきました。2週間という短い間でしたが、普段学校で学んでいるときよりも濃い勉強が出来、有意義な夏休みが過ごせたと思います。
 インテリアパースの練習では学校で習ったのとは違う描き方を教えていただき、普段よりも早く描けるようになりました。また、着彩ではひとつひとつを丁寧に塗ることよりも光の入る方向を考え、空間全体の雰囲気をいかにだすかが重要だと教えていただき、いままで着彩を苦手だと思っていたわたしにとって、とても良い経験になりました。模型は2つ作らせていただきました。一つ目の模型はすでに模型用の立面図が作られていたのでスムーズにつくることが出来ましたが、二つ目の模型は平面図と立面図をみながら自分で足りない部分を描かなければならなかったり、組み立てていく段階でも足りないところがでてきてしまったり、苦労しました。模型写真の撮り方も指導していただき、以前よりも良い写真が撮れるようになりました。二つ目の模型は打ち合わせに使っていただけるそうなので、頑張って作ってよかったな!と思いました。施工中の建物も見に行かせてもらいました。模型を作った家も実際に見ることが出来たのでおもしろかったです。まだ骨組みの状態だったので、屋根のかけ方や梁の様子など勉強になることばかりでした。現場での施工業者さんとのやり取りも目にすることが出来、貴重な体験ができました。
 今回のオープンデスクを通して、事務所にかかってくる電話の多さや皆さんの仕事量の多さに驚き、そして自分の知識の少なさを痛感しました。卒業するまでのあと1年半、もっと知識を増やし、自分の視野を広げていきたいです。
 荒川所長をはじめ、お忙しい中、作業の様子を見てくださったり、アドバイスをくださったりしたみなさんにとても感謝しています。短い間でしたがありがとうございました。


 ■ 100903 京都女子大学生活造形学科   Sさん(21歳)


 今回オープンデスクを志望した理由は、就職活動や就職後のために設計の技術や知識を吸収したいということと、設計事務所とは具体的にどのような仕事をしているのかについて関心があったからです。
 初日はパースの描き方や色の塗り方を丁寧に指導して下さいました。特に陰影のつけ方に関しては勉強になり、今までの自分の間違った色の塗り方を改めることが出来たのは大きかったです。模型製作は普段大学で作るものよりもスケールが小さく、細かい所の作業は苦労しました。私にはしっかりと図面を読み込む力と、それを基に建物の立体感を想像する力がもっと必要だと感じたので、これからの模型製作ではそこを意識していきたいです。模型を作った和気邸と岡本ビル、田原邸の現場見学にも連れて行ってくださり、実際の施工の様子を見ることが出来ました。工事中の現場に入って、構造や骨組みについての説明を聞き、建物がどのような仕組みで建っていくのかを学べました。大学では描いたことのないような図面や、建物に使用する材料についての概要がたくさんあり難しかったのですが、1つ1つわかりやすく解説して下さったので、本当に勉強になりました。
 充実した2週間を過ごせて、とても楽しかったです。ただ、自分の図面や模型を完成させるスピードの遅さや、建築に対する知識の少なさが大変わかったので、ここで学んだことを忘れないように、これからも努力していこうと思います。短い期間でしたが、本当にありがとうございました。


 ■ 100809 京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科   Kくん(20歳)

 大学ではインテリアを中心に学んでいますが、このオープンデスクに参加しました。
空間デザインという空間全体を考えるコースを専攻していて、建築系ではないのですが3回生になって将来やりたいなぁと思っている事がぼんやりとショップデザインやディスプレイなど見つかりテクトスタジオではパースを重点的にやる事を荒川さんと相談しました。それで私は一点透視と言うパースの書き方を何日間もかけやりました。それをある程度してから次は椅子などの絵を描いて色の表現の仕方を豊かにするためにしました。他にも今建とうとしている家の現場見学に行ったりしました。夏の現場は暑くて凄かったです。あと私はカフェが好きなので自分で考えたカフェのデザインを平面に書いてオープンデスクの最後の日にそれのプレゼンをしました。そこで水回りのものの配置の仕方などを指摘され、そういうことも全部含めてデザインなんだと思い知らされました。
これからは大学の授業で詰めていきたいと考えています。模型までにたどり着けなかった事を少し悔やんでいます。
いろいろやった中で一番荒川さんに言われた事はこの世界に入るというのは人との繋がりを大事にしていろんな集まりに参加して顔を売る事です。
このオープンデスクが次のステップになるように今後の就職活動頑張りたいと思います。有難うございました。


 ■ 100723 東京テクニカルカレッジ  建築工学科 Kさん(22歳)

二週間(といってもこちらに来て早々に風邪を引いて寝込んでしまったので短い期間になってしまいましたが)ありがとうございました。
今まで手描きのパースを描いたことが一度もなく、絵を描くということに苦手意識を持っていた私ですが、皆さんのおかげでなんとか人に見せられるパースを完成させることができました。いざやってみると楽しいと思えましたし、真っ白なパースに自分で色を塗っていくというのはとても気持ちのいいもので、CGでは味わえない感覚でした。今まで苦手だと逃げていたことも、このような機会で克服することができたと思います。さらに、ここでは設計事務所がどういう所なのか、何をしているのかも具体的に知ることができました。打ち合わせの現場や電話のやりとりなどが頻繁に見聞きできますし、所員さん同士の会話からも勉強になることが多かったです。
建築は本当にたくさんの人や企業がかかわりあってできるのだなと、当たり前のことかもしれませんが、改めて実感しました。
個人的な事としては、東京から来た私に京都のオススメの建築や文化の違いなど教えてもらい、興味深いお話を楽しく聞かせて頂きました。
荒川所長をはじめ事務所の皆さんは気さくな方ばかりで、本当に助かりました。この経験を無駄にせず、これからも出来る限り手描きのパースに挑戦していきます。短い間でしたが、ありがとうございました。


 ■ 100319 京都建築大学校   Oくん(22歳)
 4月から社会人となる前に、今しか出来ない事、学校では学べなかった事を学ぼうと思い、参加しました。 模型、パース共に、学校で製作した事が無かった為、教えて頂きました。 特に、パースは自分の力不足を強く感じるものでした。図面上では分かっていても実際に立体的に描くときには大きさが違っていたり、屋根の形が変になったりと表現の難しさを痛感しました。 パースに着彩する時も、影や光のあたり具合等を考えたり、思っていた以上に難しいものでした。 まだまだ上手いとは言えませんが、所長さんには違っている所などを的確にアドバイスして頂き、何度も練習していくうちに序々に描けるようになりました。また、分からない所などもスタッフの方々に教えて頂きました。 他にも食事中に建築の事や就職の事など、いろいろと教えて頂き参考になりました。 短い期間でしたが受け入れて頂き、たくさんの事を学ぶ事ができ、また、忙しい中時間を取って親切にいろいろな事を教えて頂き、本当に感謝しています。 この経験を将来に活かす事が出来たらと思っています。ありがとうございました。

 ■ 090930 熊本県立大学 環境共生学科 居住環境学専攻   Uさん(20歳)
 オープンデスクに申し込んだ動機は、就職について何がやりたいのか悩んでいたということと日本建築の良さを知りたいと思い、熊本からは少し遠いが、京都のテクトスタジオのオープンデスクに申し込み、参加した。 オープンデスクの内容としては模型制作と外観パースをした。模型制作は図面を見て、足りない部分をトレースしコピーしながら制作したが、普段大学でやっているようなこと、基本的な線の太さなどを先輩方に注意され、それをコピーした後の線の汚さに自分の経験不足と技術の無さを痛感した。また2軒目の模型では今まで扱ったことのないヒートカッターを使わせてもらい、面白かった。次にパースでは、書き方を全く覚えておらず、本を見て、所長からアドバイスをいただき基本からしていったのでとても時間がかかり、ここでも自分の知識のなさを痛感した。 今回オープンデスクに参加して、これから何をしなければならないのか考える機会が多々あり、私にはまだ基本すら身に付いていないということも分かり、とてもいい経験になった。2週間という短い期間だったが、知らない土地で始めての経験ばかりだったせいか、今までは全く考えていなかった方向性を見つけることができた。何事も経験だなと改めて思い、頭で考えるだけではなくやってみることで自分の考え、見方はすぐに変わるのだと実感した。私は現在大学3年で卒業まであまり時間がないが、たったの2週間だけでもこれだけ内容の濃い経験が出来るのだから、あと1年半将来についてとことん悩み多くのことに挑戦していこうと思う。また今回のオープンデスク期間にはシルバーウィークをはさんだので、京都を歩き、京都の建築・雰囲気・物に沢山触れることが出来、京都がとても好きになったのでまた来たいと思う。 今回は貴重な経験をさせていただきテクトスタジオの所長・所員の皆さんにはとても感謝しています。本当に有難うございました。

 ■ 090930 京都府立大学 環境デザイン学科   Kさん(20歳)
 3回生になり就職を考えたとき建築系の仕事に就くならば設計事務所でアシスタントの仕事がしたいと思いました。しかし、大学で少しだけ建築の勉強をしているといっても実際の設計事務所での建築士の仕事とはどんなものなのかは全く知らなかったので、雰囲気だけでも知りたい思い、今回のオープンデスクへの参加を決意しました。  研修ではCADの練習させてもらいました。大学では手書きがほとんどなのでCADは1からのスタートに近かったです。いろいろな本を参考にしつつ、CADを用いてトレースしていると上手く製図ができないことがよくありました。CADはとりあえず慣れないといけないのだと実感しました。トレースさせてもらった図面の施工後の写真を見せていただいて初めてどういう物件なのかが分かりました。大学の授業により自分で考えて図面を作成している時は自分の頭の中ではイメージができているので模型も図面も描きやすいのですが、自分以外が描いた図面からイメージすることはとても難しく感じられました。  実習中に見る度に驚かされたのが、オフィスにある本の多さです。学生の間は「知らない」で許されることも働きだすと許されないのだろうと思いました。知らないことや分からないことは自分で勉強しなければならないのだとも思いました。  短い期間ではありましたが、大学4年間で学べることはほんの一部でしかないことを実感できました。これからの学生生活でもっと積極的に学んでいかなければならないと改めて思いました。

 ■ 090910 京都建築専門学校卒   Kさん(27歳)
 わずか2週間という間でしたが、非常に有意義な時間を過ごさせて頂いたと思います。就職活動をしながら、という状況だったため、就職にまつわる相談や業界ならではの話など、親身になって教えて頂いたような気がします。  また、事務所の雰囲気も非常にアットホームで、オープンデスク初日は緊張していましたが、背後から聞こえてくる上垣さんの鼻歌や独り言に緊張をほぐしていただきました。
 オープンデスクで体験させていただいた中では、トレースや模型作り、パース作成のどれをとっても学校では教わらなかった表現方法を教えて頂きました。特に荒川所長には、超多忙であるにもかかわらず、目の前で実際にペンを取って実演していただき、その姿勢に正直驚きました。厳しくも温かいご指導に心から感謝しております。本当にありがとうございました。  今回のオープンデスクでの経験を、今後生かしていきたいと思います。

 ■ 090821 スペースデザインカレッジ スペースデザイン設計科 Iくん(22歳)
 設計事務所の雰囲気を感じ、身を引き締めて勉強したいと思い、お盆をはさんでの2週間オープンデスクに参加し、模型制作、内観パース制作、現場見学など色々と勉強させてもらいました。  学校の課題は平面、立面と自分で考えるので模型はまだ作りやすいけど、初めて見る図面を渡され、必要な部分を考えてトレースしてから模型を作るのは、図面を読むのが難しく戸惑う所も多かったけど、考えながら楽しく作れたし、パースも学校とは違った着彩の仕方が学べて良かったと思う。  設計事務所という特別な空間で過ごす時間はとても早く、1日1日が新鮮で集中して作業に取り組めたと思うけど、改めて自分の作業の遅さ、知識の少なさに気づき、手を動かすこと、勉強量を増やすことが大事だと思いました。  短い間だったけど、お世話になったスタッフの方有難うございました。初日から迷惑かけてすいませんでした。

 ■ 090605 京都府立大学環境デザイン学科 Nさん(21歳)
  今回オープンデスクに参加しようと思った理由は、自分の就職活動を通して、「自分には建築学科で建築を学んでいる人に比べて、設計に関しての技術がまったくない」と思い、実際に設計が行われている現場(設計事務所)を見てみたいと思ったからです。
オープンデスクの期間中は基本的にパースの作成練習をし、工事現場への見学、図面の無い家の実測調査の補助にも行かせていただきました。手書きのパースはCADが普及している今ではあまり使われなくなっているとのことでしたが、学校の授業ではほとんど独学で描いていたので、今回所長さんに一から教えていただき、勉強になりました。三週間のオープンデスクが終わり、一番の収穫は「建築を勉強する」という自分のモチベーションが上がったことだと思います。事務所の方の会話を聞いていても、自分はまったく知らない、わからないことが多く、もっと勉強しなければと気づかされました。また、私は学校で学んだ建築しか知らず、自分から多くの本を読んでたくさんの建築を知ることが大切だとも教えていただきました。そこで、毎回空いた時間や帰宅時に事務所にある本をお借りして読んでいました。 最終日にはご飯に連れて行ってもらい、自分の将来のことについて色々アドバイスをしていただいことが一番嬉しかったです。
 建築家というと近寄りがたい人たちばかりなのかなと思い、初日はすごく緊張しましたが、知識の無い私のために本を貸してくれるなど、事務所の方々は本当に優しくて過ごしやすかったです。実務の現場の雰囲気を味わえたことは学校では学べないことなので大変貴重な経験をさせていただいたと思っています。

 ■ 090428 京都工芸繊維大学造形工学科 Sくん(27歳)
 設計事務所の雰囲気を見てみたいと思いインターネットでオープンデスクを受け入れてくれる事務所を探していたところ、事務所が町家のかわいいTECTスタジオを発見し応募させてもらいました。大学に編入し、まだ一年間しか勉強していないのですが、受け入れてもらえるのだろうかと不安に思いながら、とにかく応募しました。すると、丁寧な返事を頂き3週間お世話になることになりました。
 研修内容は、線をきっちりひけるようになりたいということでトレースと、パースをしました。忙しい中、所長は、わざわざ時間をさいてくれ、アドバイスをくれました。また、スタッフの方も、進展状況を見にきてくれアドバイスを下さりとても役に立ちました。技術的なことだけでなく、今後の進路相談などにも乗っていただきました。いろいろと悩んでいると追いつめられる場面もありましたが、親身になって相談に乗って頂き大変たすかりました。オープンデスクを通して、何が出来てなくて何をしなければならないかが明確にわかったことがとても大きかったです。そして、貴重な経験をさせていただき感謝しています。
 最後に、日程などわがままを聞いて下さり、TECTスタジオのスタッフのみなさんほんとうにありがとうございました。


 ■ 090227 京都大学建築学科 Cさん(20歳)
 一週間のオープンデスクを参加させていただいて本当にありがとうございます。建築の知識を一年しか勉強していませんが、所長と先輩たちのおかげでいろいろ勉強になり今後の学業の動力になりました。
 実習はパースを作るという課題でした。学校の授業で少しパースの論理を習いましたが、実際建築室内と外観のパースを作るのは初めてです。先輩と所長から、パースの論理が実際どういうふうに使うか、スケッチのコツとか、いろいろ指導とアドバイスを教えていただいて、建築スケッチの実感をすごく感じました。専門の知識はもちろん、学校生活のアドバイスもたくさん聞きました。その他、現場にも行き、日本の建築法を始め日本風建築の独特の技術と間取り、デザインなどを教えてもらいました。
 留学生の私にとって、すごく貴重な体験でした。一週間の時間は本当に短いですが、日本人の仕事に対する真面目な姿勢をすごく感じました。日本での留学を通して、こういう真面目な姿勢も身に付けたいと思います。


■ 090227 京都建築大学校 Tくん(21歳)

 まず自分がこのオープンデスクに参加しようと考えたきっかけは就職や建築に対する考え方を見つめ直し、自分への甘さを再認識したいがためでした。
今回、学校では味わうことの出来ない職場の雰囲気の中で図面のトレースや現場見学、模型製作と貴重な体験をさせて頂きました。その中でも現場見学と模型製作は、自分にとっても大きなプラスになったと思います。現場見学では所長さんから見学しに行くマンションの製本を渡され目を通しましたが、実際に見合わせてみて知識の足りなさを実感しました。また、模型製作は初めての経験で試行錯誤の連続でした。どうすれば綺麗に製作できるのか、スチレンボードの厚みを考慮して上手に組んでいくのはとても大変でした。屋根の厚みを忘れていたり、勾配が狂っていたりと所長さんや所員さんに言われて気付きました。今まで、図面などほとんど平面上でしか建築に取り組んでいなかった自分にとって、これが建築なんだと実感させられました。毎日真剣に取り組むことで、少しずつですが模型が綺麗に作れていくのを感じ少し自信がつきました。
 そして所長さんや所員さんから就職に対するアドバイスなどを親身に頂き、自分の目標や進むべき道がより鮮明に見えてきました。
 この体験は間違いなく自分にとって大きなものになったと思います。就職してからここでの経験が役に立つ時が必ず来ると思います。ほんの僅かな期間でしたがありがとうございました。


■ 090220 京都建築大学校 Nくん(22歳)
 今回オープンデスクに参加させていただき、これから建築の仕事を目指すにあたって非常によい経験となりました。
人生で初めて設計事務所に足を踏み入れて、皆さんの誠実な仕事への態度や、仕事に集中できる環境にふれてとても充実した毎日でした。
 研修では1つの物件を3週間のうちでトレース・パース・模型の順番で取り組みました。
まず、図面トレースですが、トレーシングペーパーを使うのが始めてで、元の図面のとおり、線にメリハリをつけて引いたつもりでしたが、図面をいざコピーしてみると、まったく線の太さにメリハリがついてなくて大変見難い図面でした。普段ではしっかりできているつもりでも、実際は違う事を思い知らされました。
 次にパースです。学校では数える程しか描いた事がなく、かなり苦戦をしながら描きました。視点の位置や高さ・消点の取り方など、参考書を見て試行錯誤を繰り返しながら、描いていきました。最初はまったく上手く描くことができませんでしたが、何度も書き直すうちにコツが掴めてきて納得いく物ができたように思います。着彩は色鉛筆で行い、これもかなり苦戦しましたが、何枚も描く事によって、技術としてはまだまだですが多少上達したように思います。
 最後の研修として模型制作をおこないました。模型を作ったことは無かったので、今回の研修で一番やりたかった事の1つです。最初に、じっくり模型を観察し出隅、入隅の部分の部材の接合の仕方を自分なりに考えて手書きの模型用の図面を起こしていきました。いざ実際に部材を切り、組み立てようとすると、部材が合わなかったりして大変でしたが、修正したりしてなんとか建物の形にすることができました。
今回の研修をとおして、当たり前のことですが、練習することの大切さを改めて実感しました。
普段は苦手な物を避ける事が多々あるのですが、これからは逃げることなく取り組んでいこうと思います。
 最後に作品を作る事によって、たくさん事を考えさせられ、様々な自分への課題をみつけました。今まで漠然と将来、設計の仕事をしたいとを考えていたのですが、所長や所員の皆さんの色々なお話が聞けてラフなスケッチからはっきりした、輪郭線がつかめてきた気がします。今回の経験を活かし様々な事にチャレンジしていきたいと思います。


≫体験者の感想_もっと見る_2006年〜08年
テクトスタジオ トップページに戻る