建築にはさまざまなデザインがあっていいと思いますが、住宅に派手なデザインは似合わないと考えます。写真写りの良い空間が必ずしも居心地の良い空間とは限りません。それよりも、初めて見たときの印象が普通であっても、時がたつにつれて好きになり、飽きの来ないデザインが、住宅には必要だと思っています。住宅は特定の家族のための建築ですが、基本は家族それぞれの個人のための空間です。家族もひとつの小さな社会であると意識して設計するようにしています。個人の要望をひとつひとつデザインしていく先に、家族の団らんがあるのだと考えます。
家族の団らんをイメージして住宅の設計をするというのは、どうもウソっぽい気がします。家族のそれぞれが居心地よい空間をつくれば、自然と団らんができるようになるのだと思います。